一級建築士事務所:吉田建築設計室(01/10/06更新)

暮らし方で防ぐ室内汚染

新築病にならないために換気と汚染の元を絶つことがたいせつ

A 換 気・・・新鮮空気を取り入れ、結露を防ぐ

@ 窓の開けたてを習慣にする。
A 窓は2箇所開けて、空気の流れを作る。
B トイレ以外のどの部屋のドアも原則は開けておき、必要なときだけ閉めるような習慣にする。
C 洗面・トイレ・台所の小窓と換気口は、よほど寒くない限り、ふだんは開けておく。どうしても必要なときだけ閉め、用事が済んだらすぐに開けるのを習慣にする。
D その他の部屋の換気口もふだんは開けておき、必要なときだけ閉め、用が済んだらすぐに開けるような習慣にする。
E 換気扇は少し長めに回す。
F 換気扇・換気口の掃除をこまめにする。(換気口には目の細かい防虫網がついているので、ほこりでふさがっていると役に立たない)
G 寝室の汚染の原因は人間も大きい。常時、水蒸気とCO2と熱を放散している。寝る前に一度窓を開け、朝起きたらまた窓を開ける習慣に。
H 新築後の1年間は特別に換気に注意を払って生活をする。
I 寝室のドアは、寝ているあいだもできるだけ開けたままにして、気積を大きくする。新しい畳の寝室では、防虫剤の影響を小さくするために特に気を付けて、部屋の空気がこもらないようにする必要がある。
J 閉めきりの部屋や場所を作らない。滅多に使わない客間や納戸・押入もときどき空気の入れ換えをする。


B 汚染の元を少なく・・・空気汚染・結露・カビを防ぐ

@ 年に2回は畳を上げて大掃除をする。
A 家具類はなるべく少なく。
B カーテン・カーペットは木綿・麻・絹・羊毛などの天然繊維に。また薬剤処理の表示をよく確かめる。
C 加湿器・エアコンは注意して使う。(メンテナンスが悪いと雑菌が繁殖して、室内汚染の原因になる)
D 室内干しの洗濯物、観葉植物、熱帯魚の水槽などに注意。(水蒸気が多量に出ると結露の原因となる)
E 朝起きて、押入に布団をしまったら、乾燥のためにしばらく扉を開けておく。
F 水廻りを濡らしたら、そのままにしないで、すぐに拭く。
G 風呂・トイレの蓋はいつも閉めておく。
H トイレの芳香剤を使わない。
I ヘアスプレー・洗剤・衣類の防虫剤・蚊取線香などは必要最小限にし、使うときは換気に気をつける。特に無臭の電気蚊取に注意がいる。カヤを見直してはどうか。 トイレ・浴室の掃除のときには特に換気に注意。違う種類の洗剤を混ぜるのは厳禁。毒ガスが生成された結果の死亡事故が過去に起こっている。
J 温度計と湿度計を各部屋において、いつも見るのを習慣にする。
K 適正な環境になるよう冷暖房と湿度をこまめに調節する。日本では、冷房は25〜28度60%、暖房は18〜20度50%と言われているが、冷房の25度は低すぎるので、なるべく高めにしたほうがよい。
L 理想的には高め温度の冷房と低めの温度の暖房で、家の中に温度ムラを作らないようにする。(冷暖房するなら家全体が理想的)
M Lは一般には無理なので、こまめに換気する(押入・物入・納戸・滅多に使わない客間などは特に注意がいる)
N 煙草・ドライクリーニングをした衣類・植木(防虫処理されている)も汚染源。
O パソコンのモニタやテレビからは、電磁波が出るので置き場所と使い方に注意する。特に前面と背面に強く出るので、壁を介しても、背面に当たる位置にベッドのヘッドボードがあるような配置はよくない。
P コピー機・プリンタ・特にレーザープリンタからガスが出る。
Q ジャンクフード(くず食品)を避け、栄養価のあるものを食べる。摂取した少々 の毒素は、ビタミン・ミネラルがその排出を助けているといわれている。野菜の栄養価が 栽培方法によってたいへん違うのに注目すべきである。化学肥料使用の野菜はビタミン ・ミネラルが少ないと言われている。
R 完璧に清潔であることを求めないように注意する。最近では人体の皮膚常在菌の存在意義も見直されてきている。

前の頁 目次 次の頁


Copyright Harumi Yoshida 1998    email: planetworks@nifty.com